診療科のご案内 - 脳神経外科

方針

 岡南・玉野・灘崎地区を中心に県南東部の医療機関と連携し、専門性の高い脳卒中・脳神経外科疾患医療を提供します。

特色・専門(センター)

 当院は日本脳神経外科学会専門医訓練施設並びに日本脳卒中学会研修教育施設であり、脳神経外科疾患全般の治療に加え、脳卒中センターを中心とした脳卒中急性期医療において高い専門性を有しています。

 脳卒中急性期における内科的・外科的専門治療に加え、早期から急性期リハビリテーションを行い、障害機能の回復を図ります。脳卒中地域連携医療を推進し、急性期治療後の回復期リハビリテーションや療養が安心して継続できるように患者様・ご家族をチーム医療で支援します。

 

脳卒中センター

診療内容

脳卒中(脳梗塞・脳出血・くも膜下出血)急性期治療

 365日24時間体制で脳卒中に対する救急医療を行っています。

 2005年10月より発症3時間以内の脳梗塞に対する遺伝子組み換え組織プラスミノーゲンアクチベーター(rt-PA)静脈療法が承認され、「脳卒中治療は時間との勝負である。」ということが広く認識されてきています。適切な脳卒中急性期治療を受けるためには、「脳卒中の発症に気づき、救急隊を呼び、治療可能な医療機関へ搬送してもらうこと」が重要です。

 当院ではこのrt-PAによる血栓溶解療法をはじめ、脳卒中の病型別に信頼性の高い科学的な根拠に基づいた治療を行い、成績の向上並びに合併症の軽減に努めています。

 脳卒中初期診療トレーニングコース(ISLS)を定期的に行い、院内での脳卒中診療レベルの向上に努めると共に、救急隊や地域住民の皆様と脳卒中病院前救護(PSLS)についての勉強会を開くなど、啓蒙活動にも力を入れています。

神経膠腫に対する集学的治療

 代表的な原発性脳腫瘍である神経膠腫に対し、綿密な治療計画に基づき手術・放射線治療・化学療法・免疫療法による集学的治療を行っています。入院による初期治療の後、外来通院にて化学療法(テモダールカプセル)・免疫療法(インターフェロンβ)による維持療法を行います。外来通院中の在宅療養に必要な支援が受けられるよう協力いたします。

手術で治る認知症

1) 慢性硬膜下血腫

 比較的軽度の頭部打撲や転倒などの後、約1~3ヶ月程度の経過で、頭蓋骨と脳との間に徐々に血液が溜まる病気です。中高齢者(特に飲酒者)に多く、認知症(ボケ、物忘れ)、尿失禁、歩行障害などを主な症状として発症します。溜まった血液(血腫)が脳を圧迫するために症状が出現していますが、頭蓋骨に小孔を開けて血腫を頭蓋内から排出し、この圧迫を解除すれば症状は消失します。手術は局所麻酔で行いますので、100歳前後の超高齢者でも可能であり、20-30分程度の手術時間で終了します。

2) 特発性正常圧水頭症

 先行する明らかな原因が特定出来ずに起こる水頭症であり、やはり認知症(ボケ、物忘れ)、尿失禁、歩行障害などを主な症状として発症します。髄液圧は正常範囲ですが、脳室内に過剰な脳脊髄液が貯留し脳室が拡大することにより、脳を内側から頭蓋骨側へ圧迫するために症状が出現します。特発性正常圧水頭症は高齢者に多く発生し、日本での頻度は認知症患者の約5%程度と言われています。治療としては、全身麻酔を行った後、過剰に脳室内に貯留した脳脊髄液を腹腔に導くシャント術が行われます。手術時間は1時間半程度です。シャント術が有効な例では、手術後徐々に症状が改善されます。

施設認定

  • 日本脳神経外科学会専門医訓練施設
  • 日本脳卒中学会研修教育施設

医師紹介

主な疾患の紹介

2009年~2016年 脳卒中センター診療実績

 2009年2010年2011年2012年2013年2014年2015年2016年
脳神経外科入院患者総数 387名 392名 354名 362名 297名 336名 401名 399名
脳卒中急性期入院患者総数 213名 197名 212名 204名 166名 188名 222名 236名
 脳梗塞 128名 124名 140名 116名 97名 114名 137名 162名
 脳内出血 51名 42名 35名 50名 31名 34名 50名 45名
 クモ膜下出血 17名 7名 18名 15名 13名 14名 14名 13名
 一過性脳虚血発作 13名 9名 10名 12名 13名 16名 9名 9名
 その他の脳卒中 4名 15名 9名 11名 12名 10名 12名 7名
頭部外傷急性期入院患者数 90名 118名 73名 92名 72名 69名 94名 94名
脳神経外科 手術総件数 120名 108名 118名 121名 90名 89名 107名 85名