診療科・センター

腫瘍内科

腫瘍内科

 腫瘍内科は、平成24年4月に、当初は消化器腫瘍を担当する谷岡洋亮、呼吸器腫瘍を担当する藤本伸一の二人体制で発足しましたが、2018年の谷岡洋亮の川崎医科大学への転勤に伴い現在は藤本伸一の一人体制となっています。藤本は主に肺がんや悪性胸膜中皮腫の内科的治療にあたっており、消化器がんの治療は消化器内科、消化器外科が担当しています。

 当科の特徴としては、特に悪性中皮腫の治療に関して県内のみならず近隣の香川県、広島県、兵庫県からも患者様のご紹介をいただいており、全国でも有数の診療実績を積むこととなりました。またアスベストに関連する肺がんや中皮腫については、診断・治療のみならず労災補償や救済給付についての適切な助言ができるよう心がけています。

 この間厚生労働省の補助金をもとに新規治療法の研究・開発にも取り組んでいるほか、アスベスト疾患研究・研修センターと連携し、悪性中皮腫をはじめとしたアスベスト関連疾患の研究を進めています。

 がん治療は抗癌剤治療、分子標的治療、免疫チェックポイント阻害剤による治療などこの間も目まぐるしく変化しています。また一方、がん患者さんの高齢化は著しく、合併症などのためガイドラインに記載されているような「標準的な治療」の対象となるような患者さんはむしろ限られてきています。大学病院やいわゆるがん専門施設とは異なる地域の一般病院として、個々の患者さんの年齢、体力、生活背景、家族背景なども加味した最適な治療を提供できるよう心がけています。